頭皮をいい状態に保ちたいと相談をいただくことがあります。
では健康な頭皮とはどのような状態のことをいうのでしょうか?
実は健康な頭皮の状態に明確な基準はありません。
- 頭皮の色
- 触ったときの硬さ
- 水分量
これらの判断基準はあるにしても、どうやったら頭皮を健康に導くことができるのかという答えが見つかりません。
これまで美容師として働いてきた中で1万人以上の方を10年かけて観察してきました。
その経験から導き出した頭皮の健康の定義を解説していきます。
パッと読める目次
健康な頭皮とはどのような状態?
健康な頭皮と言われてもどのような状態がベストなのかを的確に答えられる方はほとんどいません。
なぜなら明確な定義がないからです。
そのため、この記事で解説する健康な頭皮の定義はこれまで10年間お客様を担当する中で私自身が培ってきたことを紹介していきます。
私は次の3つのことを指標に頭皮の健康度を見極めております。
- 頭皮の水分量は適切か?
- 頭皮の油分量は適切か?
- 髪の毛は元気な状態か?
このポイントのいずれかに問題があることから頭皮が炎症を起こしたり、頭皮が硬くなるなどのトラブルを引き起こすことが考えられます。
順番に解説をしていきます。
頭皮の水分量は適切か?
顔などの皮膚と同様に頭皮の水分量も非常に重要な要素の1つです。
頭皮の水分量が低下すると肌がもともと持っているバリア機能が弱まっていきます。
バリア機能が落ちることで刺激を感じやすくなることやフケ・痒みの原因にもなりかねます。
頭皮の油分量は適切か?
頭皮に必須な水分を保つために機能しているのが油分の役割です。
油分が少なくなってしまうことで頭皮の水分は外に逃げ出しやすくなってしまい、必要量を保つことができなくなります。
反対に言えば油分を補うことで頭皮の水分を保つことができます。
また適切な油分を保つことでヘアカラーの刺激から頭皮を守ることができるので、アレルギーの発症の予防にも効果があります。
髪の毛は元気な状態か?
健康な頭皮を保つことができていれば新しく伸びてきた髪の毛はハリコシがあり元気な状態です。
髪の毛に元気がない、伸びてきたばかりの根本部分が弱っているという状態の場合は頭皮の機能が低下していることが考えられます。
生活習慣やヘアケアの習慣、ヘアカラーなど様々な観点での原因の特定と見直しが必要となります。
頭皮を健康に保つための基本ケア
頭皮の健康な状態から逆算すると自然と正しいケア方法がわかっていきます。
- 頭皮の不要な油分、汚れを浮かせる
- 頭皮を洗う
- 頭皮を保湿する
頭皮だけが特別ということではなく肌の基本的なお手入れと同様のプロセスを考えてもらえればいいと思います。
頭皮のクレンジング
油汚れにはシャンプーだけでは落とし切れないものが存在します。
そのような汚れを落とすことに有効なのがオイルを使用したクレンジングです。
化粧落としをイメージしてください。
popoliaのホホバオイルをベースとしたオイルは頭皮を優しくクレンジングしながら保油を行うことができます。
負担をかけないシャンプー
シャンプーには様々な種類のものがあります。
中には刺激性が強く洗うたびに負担をかけてしまうものもあり、頭皮の水分量の低下にもつながります。
頭皮ケアの第一歩は頭皮と相性の良いシャンプーと出会うことが重要なポイントです。
頭皮の化粧水
顔も頭皮も同じ皮膚で構成されています。
しかし頭皮に化粧水を使用している方はほぼいません。
お風呂上がりの肌に何もつけなかったら乾燥してしまう・・・。
頭皮も同様に乾燥をしてしまいます。
お風呂から出た後には頭皮を保湿して適切な水分量を保つことができるように心がけてください。
健康な頭皮を維持することで生まれる本来の髪質
髪の毛を綺麗にすることを考えるとトリートメントが頭に浮かぶのではないでしょうか。
それも正解です。
ただもっと重要なことが今回紹介した健康な頭皮を維持することです。
いい状態の頭皮からは、いい状態の髪の毛が生まれてくるためにダメージを受けにくく綺麗な髪を維持することができます。
また年齢を重ねたときにもハリコシのある髪の毛を維持することができるので長期的にみてもメリットがあると考えています。
まとめ
- 頭皮の健康状態を探るには水分量、油分量、髪質で見極める
- 頭皮も顔と同じように基本的なケアを心がける
- 長期的にみて早いうちから頭皮のケアを実践しておくことが重要
多くの女性は顔へのスキンケアには時間もお金もバッチリと投資しているはずです。
その中の少しの割合でも頭皮ケアに目を向けてみると将来の頭皮環境がよくなり髪もいい状態で維持することができます。
まずはできることから取り入れて頭皮の健康に少しでも関心を持って実践をしてみましょう。