白髪染めをべったりと塗ることは頭皮にとっては良いことなのでしょうか?
美容院で白髪染めをされている方の中には頭皮からべったりと塗られた経験がある方も少なくはないはずです。
薬剤を頭皮から直接つけることで頭皮にはどのような影響があるのか?
またギリギリから塗ることにどんなメリットやデメリットがあるのか?
この記事ではこのようなことを解説していきます。
パッと読める目次
おしゃれ染めと白髪染めの違い
ヘアカラーはおしゃれ染と白髪染めの2つに分けられています。
違いとしては白髪を染めることができるかどうかで分けられています。
おしゃれ染めの場合は明るくする成分が多く含まれており、色は淡く様々な表現をすることができます。
白髪染めの場合は明るくする成分は少なく、色は全てブラウンがベースで作られていることから落ち着いた色合いが中心となります。
黒髪を中心に染めるのか、白髪を中心に染めるのかによってこれらを使い分けます。
おしゃれ染めよりも白髪染めの方が頭皮からべったりと塗られる理由
性質の近い2つのカラー剤ですが おしゃれ染めは頭皮から離して塗り、白髪染めは頭皮からべったりと塗ることが美容師の中では当たり前に教えられます。
事実、私自身も白髪染めは頭皮からべったりと塗るものだと教えられ疑いもしておりませんでした。
- おしゃれ染めは頭皮から離して塗る
→根元からべたっと塗るとその部分が極端に明るくなってしまう
- 白髪染めは頭皮からべたっと塗る
→白髪をギリギリと染めたい要望を叶えるために地肌に直接塗り込む
ただこの白髪染めの考え方は目先の仕上がりとしては100点をとれるものの、10年・20年と続けていくことを考えるとデメリットがあることも忘れてはいけません。
ジアミンアレルギーの予防策としてもゼロテクは効果的
ヘアカラーを行う上で1番気をつけなくてはいけないことは『ジアミンアレルギーの発症』です。
ジアミンアレルギー を簡単に説明するとヘアカラーを行うことで引き起こる可能性のあるアレルギーです。
接触回数が増えれば増えるほどアレルギーの発症リスクは高くなると言われております。
実は薬剤の塗り方も発症率と関係すると考えられており、べったりと塗ってしまうことでジアミンアレルギーの発症リスクは高まってしまいます。
頭皮の老化の原因にもなり得る?
ジアミンアレルギーの他にもヘアカラーの成分の中には頭皮の機能を低下させ衰えさせるものもあります。
これにより白髪の増加や抜け毛、薄毛などのヘアトラブルも招いてしまいます。
特に白髪染めは根元からギリギリの位置で塗っていくことからべたっと塗っていると頭皮の機能低下はグッと進んでいくと考えられます。
ゼロテクでは白髪が染まらない?

結論から言えば白髪染めであればゼロテク(頭皮から離して薬剤を塗るテクニックのこと)であっても白髪をしっかりと染めることは可能です。
美容師をはじめ多くの人はゼロテクでは白髪が染まらないと考えています。
そう考える理由はヘアマニキュアにあると思っています。
ヘアマニキュアは頭皮につくと色が濃く残ってしまうのでゼロテクというコームを使った方法で染めていました。
絶対に頭皮につけてはいけないというプレッシャーから実際には頭皮から0.5mmほど開けて塗ることから白髪が残ったように見えてしまいます。
しかし白髪染めの場合は頭皮につかないようにごくギリギリから塗ることでしっかりと白髪を染めることができます。
実際に私のお店では通常のヘアカラー剤を使用する場合はほぼゼロテクで染めております。
塗り方だけではなく白髪染め後の頭皮ケアも意識することを忘れない
どんなに塗り方を意識してもカラー剤を使用する以上は染めた後のアフターケアをしっかりと行う必要があります。
塗っている時に頭皮につく可能性もあるし、薬剤を流す際には確実に付着します。
これらを残してしまうことで頭皮に薬剤が残留し悪影響を及ぼします。
必ず白髪染めの後には薬剤の除去や頭皮のアンチエイジング(抗酸化)を行うようにしましょう。
重要なことなので美容院で行うことを当たり前とは思わずに自分でしっかりと行うようにすることをお勧めします。
まとめ
- 白髪染めは頭皮からべったりと塗ることが一般的だが実はよくない
- 頭皮から離して塗ることで様々なリスク回避ができる
- 染めた後にはアフターケアも忘れずにしっかりと行う
美容院で染めてもらっているときのことを思い出してください。
もし頭皮からべったりと塗っているのであれば要望の1つとして美容師さんに提案してみてください。
あなたの頭皮は生涯付き合っていかなくてはいけない取り替えのできないものです。
ケアはできることから初めてできるだけ将来に健康な頭皮を残すことが若々しい髪を維持するコツで最短のヘアケアです。