ヘアカラーの後にシャンプーをしても髪には残ってしまう成分があります。
このまま残しておくと頭皮や髪には負担になるので、できる限り早いタイミングで取り除く必要があります。
パッと読める目次
カラー後に残してはいけない3つの成分
ヘアカラーで髪や頭皮に負担をかける成分は次の3つの種類があります。
- ジアミン
- 過酸化水素水
- アルカリ剤
ジアミン+過酸化水素水が混ざり合うことで髪を染めることができます。
過酸化水素水+アルカリ剤が混ざり合うことで髪を明るく脱色することができます。
どの成分も使わずに染めることができるのであれば、それに越したことはありませんが、現状ではどの成分も髪を染める上ではなくてはならない成分です。
そのため、ヘアカラーを続けていくのであれば上手くコントロールをして付き合っていくほかありません。
ジアミン・過酸化水素水・アルカリ剤は頭皮や髪にどんな影響を及ぼすのか?
これらの成分が及ぼす影響についてはそれぞれ異なるので1つずつに分けて解説をしていきます。
ジアミン
ジアミンとは色の成分のことで髪を染める上で必要不可欠な成分です。
染まりや色持ちがいいことから9割以上のヘアカラー剤に使用されている成分ですが、その反面でアレルギーを引き起こすリスクが高く危険も付き纏います。
またヘアカラー後も髪に色が残っている間はジアミンは髪に残り続けてしまいます。
頭皮のコンディションをできる限りいい状態に保つことでアレルリーリスクを最小限に抑えることが重要です。
過酸化水素水
過酸化水素水は肌を老化(機能低下)させる成分です。
ヘアカラーをする度に少しずつ肌は老化し衰えていきます。
肌が老化するということは白髪の増加や抜け毛の増加、薄毛などの肌トラブルを引き起こす可能性があります。
また進行すると肌の機能が低下しジアミンアレルギーの発症リスクが高くなります。
ヘアカラー後に特定の成分を使用し、過酸化水素水を除去しないと2週間前後残ってしまうのでしっかりと除去することが重要です。
アルカリ剤
髪の毛や頭皮は弱酸性という位置にいますが、ヘアカラーを行う際はアルカリ性に移動します。
この移動をするときに髪や頭皮にストレス(ダメージ)が発生します。
またシャンプーをした程度ではもとの弱酸性の位置まで戻ることがないことからアルカリ除去で残ってしまったアルカリ剤を取り除く必要があります。
残したままにしてしまうと髪のダメージの進行や頭皮の痒みや刺激を引き起こすことが考えられます。
髪を染める際に絶対に意識するべき3つのケア
私がヘアカラーを行う際に推奨していることは次の3つです。
- ヘアカラーのダメージを予防する
- ヘアカラー後のダメージを残さない
- ダメージを受けた髪と頭皮を整える
これらのケアをカラーを行うごとに繰り返していくことが非常に重要であると考えております。
順番に解説をしていきます。
ヘアカラーのダメージを予防する
髪を染める際にはカラー剤から受けるダメージを予防することが重要です。
- 頭皮を事前に保護すること
- 使用するカラー剤は必要最低限の濃度で行うこと
- 可能な限り頭皮との接触を避けること
これらは非常に重要な要素だということが言えます。
私自身のサロンではヘアカラー前には天然のオイルで頭皮をコーティング保護を行います。

また髪を染める上で不要なジアミン濃度、過酸化水素水濃度、アルカリ剤濃度をお客様ごとにコントロールし、頭皮につかないようにゼロテクと呼ばれる特殊な塗り方で薬剤を塗布していきます。
これらの予防を行うことで1年、2年、10年と長い目で見たときのダメージは大きく差が出てきます。
ヘアカラー後のダメージを残さない
髪を染めた後、シャンプーをしただけでは髪や頭皮には残ってしまう成分があります。
ケア剤を使用し、可能な限り取り除くことで負担を減らすことができ、ダメージを軽減することができます。
ダメージを受けた髪と頭皮を整える
どんなにケアを心がけてもダメージの発生を0にすることはできません。
ダメージの原因を取り除き、リセットし、補うという3つのダメージケアを行うことで頭皮と髪の環境を整えていい状態を維持することができます。
まとめ
- ヘアカラー剤に含まれるジアミン・過酸化水素水・アルカリ剤は頭皮と髪に大きな負担を与える
- 髪を染めた後はできる限りその場で取り除き残さないことが重要
- 将来、健康な髪を維持するためにも日々のケアレベルを高めよう
現状でヘアカラーは多くの日本人が実践しています。
しかし正しい認識を持ち、ケアを行っている方は少ないことが現状です。
年齢を重ねたときに髪が少なくなってしまった、ボリュームがない、アレルギーを発症してしまったと嘆いてもどうすることもできません。
長くヘアカラーを楽しむためにも、将来健康な髪を維持するためにも今のうちからできることを初めてみてはいかがでしょうか。