手軽さや低コストなど様々な理由からご自宅で市販の白髪染めを使って染められる方も多くいらっしゃると思います。
もちろんメリットもある反面、デメリットも存在します。そして厄介なことにデメリットはその場ではなく時間差とともに現れてきます。
目に見えて起こるリスクであれば天秤にかけて選ぶことができますが、市販の白髪染めを使用することによって起こるデメリットは目には見えません。
それ故にデメリットはなく、メリットは大きいと選ばれる方も多くいらっしゃいます。
この記事では市販の白髪染めを使用し続けるとどんな危険性があるのか?について解説をしていきます。
私自身はこのように市販の白髪染めを使用し続けた方から多くの相談をいただいており、トラブルにあった方の対応をしているのでよりリアルな経験をお伝えしていきます。
もちろんバッサリと切り捨てるだけでなくどのように付き合っていけばいいのか?まで解説していきますので是非、最後までご覧ください。
パッと読める目次
市販の白髪染めを使用し続けることによる危険性
手触りや艶が失われるなど直感的にわかるようなダメージなどがあれば市販の白髪染めを行うことによるデメリットとなり得ます。
しかし最近のものは手触りをよく見せるように作られているためダメージを感じにくく設計されています。
- 時間もかからない
- 思い立った時にすぐ使用することができる
- ダメージも感じにくい
現代の市販の白髪染めは一昔前のものと比べてメリットはあるもののデメリットはほぼ感じない作りになっています。
それでも目に見えない危険性がつきまとっていることは忘れてはいけません。
長期的に使えばアレルギーのリスクがある
白髪染めには『ジアミン』という成分が含まれており、長く使用することでアレルギーを発症するリスクを持ち合わせております。
仕組みは花粉症と同じで人それぞれにある許容量を超えてしまうと、もれなくアレルギーの発症となります。
1度アレルギーを発症すると治ることはなく、またジアミンを含む白髪染めは一切使用することができません。ちなみに日本に流通している9.5割りはジアミンを含む白髪染めです。
美容院では当たり前に行われているアレルギー対策ですが自宅で行うのであれば自分でリスクを最小限に納める必要があります。

肌が老化し機能が衰える
白髪染めに含まれている成分の中には肌の機能を衰えさせるものがあります。
この成分の怖いところは1回の白髪染め程度ではさほど影響を感じないことです。しかし長期的に繰り返し接触することで頭皮は徐々に老化していきます。
頭皮が老化すると次のような症状が現れます。
- 白髪が増える
- 抜け毛が増える
- 白髪染めの刺激を感じやすくなる(しみやすくなる)
これらの悩みは若い頃からの無理なヘアカラーが原因の可能性が高くあります。
短期的な判断が難しい
このように市販の白髪染めを使用するリスクは蓄積することで起こります。アレルギーも肌の機能低下も症状が現れてからでは改善することはできません。
まず皆さんに理解して欲しいことは市販の白髪染めを使用して染めるとこのようなリスクがあるということです。
メリットとこれらのリスクを総合的に判断して使用の有無を決めてください。
それでも市販の白髪染めを使用したいという方に向けてリスクを最小限に抑える方法をお伝えしていきます。
市販の白髪染めの危険性を最小限に抑える方法
ここからは後半戦です。市販の白髪染めを使う判断をされたのであればリスクを最小限に抑えて使用する方法をお伝えさせていただきます。
ただし染める以上はリスクを0にする事はできません。その点に関しては覚えておいてください。
ジアミンアレルギーへの対策
ジアミンアレルギーへの対策はたった1つです。ジアミンとの接触を少なくする事が有効な対策です。
- ジアミンの濃度を下げて染める
- ジアミンとの接触回数を減らす
ジアミンの濃度を下げて染める
市販の白髪染めはどんな髪質でも誰が使用しても綺麗に染まるようにジアミンの濃度が高く設定されています。
そのまま使用していると高濃度のジアミンと接触していることとなりリスクが高くなってしまいます。
そこでpopoliaノンジアミンカラー(仮)と市販の白髪染めを合わせて染めることで濃度を下げることができます。
詳細なやり方に関しては大人の事情でオープンスペースでの解説ができないので直接お問い合わせください。
ジアミンとの接触回数を減らす
毎回ジアミンを含む白髪染めを使用していると負担は大きくなります。
特に1ヶ月のうちに2回以上白髪染めを行う場合には接触回数が多すぎると判断ができます。
この場合の有効な対策としてジアミンを含む白髪染めとノンジアミンタイプの白髪染めを交互に行うことで改善することができます。
例えば・・・
ジアミン→ジアミン→ジアミン→ジアミン→ジアミン→ジアミン
このような状態を
ジアミン→ノンジアミン→ジアミン→ノンジアミン→ジアミン→ノンジアミン
このように変える
仮に年間で24回(1ヶ月に2回ペース)市販の白髪染めで染めていた方の場合は間にノンジアミンカラーを挟むことで年間12回の接触に留めることができます。
このように接触回数を減らすことができればアレルギーの発症リスクは大きく下げることができます。
popoliaでは現在、しっかりと染まるノンジアミンカラーの独自開発を進めております。
よろしければご支援をお願いいたします。
頭皮の老化対策
もう一つ気をつけなければいけない事は頭皮の老化対策です。
これもジアミンアレルギー対策同様にノンジアミンカラーと組み合わせて染めていく事でリスクを下げることができます。
しかし白髪染めを使用する以上は老化をさせないという事はできません。毎回少なからず頭皮は衰えていきます。
大切なのは衰えた頭皮に対するアフターケアです。
頭皮の若返りケア
白髪染めの影響で頭皮は老化していきます。その老化を抑える働きをしてくれるのがホホバオイルをはじめとした天然オイルです。
天然のオイル成分が老化(酸化)した頭皮を若がえらさせて(抗酸化)くれます。
特に白髪染め後に使用することで頭皮の抗酸化だけでなく、頭皮に残る白髪染めの成分を綺麗に落として負担軽減にも役立ちます。
頭皮の保湿と抗炎症
白髪染め後の頭皮は乾燥し肌が炎症を起こしていることが多くあります。
白髪染め後の痒みや赤みなどはこれが原因です。
白髪染めが終わった後には頭皮の適切な水分量を保ち、炎症をよっくりと落ち着かせるために最低でも1週間前後は頭皮用化粧水の使用を心がけましょう。
まとめ
- 市販の白髪染めにはアレルギーリスクと頭皮の機能低下リスクがある
- ノンジアミンカラーをうまく使いこなすことが有効な対策
- 白髪染め後のアフターケアは必須
市販の白髪染めには目に見えないだけで多くのリスクが備わっています。
特に40代〜50代くらいの年代に多くの症状が現れやすく、最悪の場合は髪を染めることができなくなります。
そうなってからではできる対策はありません。今症状が現れていない、もしくは軽症で済んでいるうちに今回紹介した範囲でできることから取り組んでいきましょう。
早いタイミングで気づいて対策をとっていくことができれば必ず将来のリスクは軽減していくことができます。
危険性の高い白髪染めだからこそ扱いは慎重に付き合っていきましょう。